まあ、勝つと思う。
学生と違い、暴力による制圧がめったに存在しないので。
一応、声が大きいってのは音量的な話ではない。いや、音量も大きいのかもしれんが。
『声が大きいもん勝ちや』と言われるときの、声が大きいの意味なので。
じゃあ、なぜ声が大きいと勝つのか。
ということは、職場とかでは声が大きいほうがいい、ということになるのか。
声が大きくない人間は、なんともならんのか。
今日はそんな話。
なぜ声が大きいと勝つのか
冒頭書いたとおり、職場では暴力での威嚇が基本的にないから。
というか声が大きい人の大半は、そういう雰囲気がある人に対してはそんなに声が大きくない。
学生時代なら、あまり出過ぎた真似をしていると、ハブられるなり殴られるなりがあり得たわけで。
しかし職場で殴るなんてしたらもうほぼほぼおしまいである。
ということで、自浄作用がなくなった職場のような環境だと、ほぼほぼ言ったもん勝ちの無法地帯が出来上がる。
殴るとかハブるが横行している状況も無法地帯か。
ただ職場のような環境の場合、自浄作用がないことが何よりも恐怖である。自重できない、引き際がわからない、誰も止められない。
学校現場では、殴るやハブるが横行しているから、引き際というものがあったのかもしれない。
ネットやSNSでの誹謗中傷の書き込みが容赦なさ過ぎる原理と似ている気がする。どんなに書き込まれても、本人が家にやってきて殴ってくる、みたいなことはそうはないわけで。
大きい声のやつには大きい声で返せば、という話になりそうだが。まあならない。
というのも大きい声で強い言葉で詰められたときに、カウンターを打つのはものすごい労力がかかる。折れるほうが楽、という話になる。
カウンターが打てなくて折れる以前に、大きい声で強い言葉で詰められること自体がつらいので、そういう人に対しては事前に『お伺い』を立てるように、周囲が動くようになる。
そうなれば、よりいっそう声が大きい人の意見が通るようになる。
じゃあ職場では声が大きいほうがいいのか
声が大きいことに関しては、個人的に悪いとは思っていない。一種のカリスマ的な。
職場のように、組織全体の方向性を合わせて目標達成を目指すには、その方向性に向かせる術も必要で。
自組織内に組織ガン無視の自己主義であったり、無限に出てくるでもでもだってが蔓延っていたり、自分さえ助かればいい考えの他組織がこちらに迷惑を及ぼすアクションをとってきたとき、話し合いがどうとか悠長なことは言ってられない。
声が大きい人の意見が通って、組織が動く。
組織を動かした実績があれば、評価され昇進だとかしていきやすい。
ただこれは諸刃の剣と考える。
大きい声で通す意見が全体的で見てプラスならそれはカリスマとなるが、本質でなかったり的外れだったり、全くの保身や自己主義からくるものだと絶望的である。
意見は通るが、陰でものすごく煙たがられる存在になっていく。
議論の場からあえてして外されたりとかが露骨に起こるようになっていく。
その状態になると、もうこれ以上出世は望めないが、居心地の悪いところでとどまる他なくなる。
全員から煙たがられる管理職とか、このパターンを辿ったものと考える。
若手だったり30代のうちはそんな感じでガンガン評価をあげて昇進するって手もナシでは無いと思うが、管理職になって40代以降でこれやるのは博打だな~と感じる。
現場を見る機会が少なく、頭の回転も20代、30代に及ばなくなっている状態で、現場に対して外した意見を言い続けない、ということができるだろうか。
そもそもある程度の立場なので、そんなに大きい声でなくても意見はまあ通るわけだけど、今まで大きい声で意見を通してきたのだろう、それが抜けきれていないな、と感じさせるようなパターンをいくつか見てきた。
声が大きくない人間はなんともならんのか
大きい声で意見を通そうと思わないタイプはもう言われっぱなしのやられたい放題なのか。
これに関しては、まさに自分が声が大きくない、というか人に直球で意見を申すことが苦手な自分がどうしているか。
声の大きい人と絶対に敵対関係にならない。
もうこれです。
結局服従状態じゃないか、と感想を持たれたかもしれない。
じゃあ声の大きくない人とは敵対関係になってもいいのかという話になってきて。
もちろん、そうではない。
結局、敵対関係になってしまうことがよろしくない。
何をされても、大きい声で詰められても、苦手である感を出さないに尽きる。
遠すぎず近すぎず、な距離を取り続けるのである。
声の大きい人に対してはどうしても距離をとってしまったり、逆に怒られないように機嫌を取ろうと変に近い距離になってしまったりしがちだが、他の人と同じように、程よい距離で。
声の大きい人でも、実際に頭が切れたりとかこちらを気にかけてくれる方もいる。そんな方を避けるなんでとんでもない。いい感じの距離感で。
ああこりゃ駄目だ、みたいな方も露骨に避けるのではなく。ただ近寄っていいことはないので、まあ、程よい距離感で。
というのも、声の大きい人の考えだとかが本当に気に入らなく、本格的に対立したことがあったが、こちらの精神がゴリゴリに削られてしまった。
相手は天然由来で、ありのままの性格で振る舞っていてソレなので、特にストレスはないが、対立するこちらにばかりストレスがすごく、精神の支障をきたしてしまった。
程よい距離感を取ることで、精神が劇的に回復した。
許せない思いから対立していたが、一種の沼に入り込んでいる状態だったのかもしれない。
ということで、そんな人に対しても、程よい距離感が大事。
あんまり悩まずにね。
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